国際学部 国際学科
国際学部 国際学科
2023年8月13日?26日の2週間、4年ぶりに現地開催となった上海外国語大学サマーキャンプに国際学部から10人の学生が参加しました。キャンプの内容は、5日間の8時30分?11時50分までのレベル別の中国語授業をメインとして、午後からは様々な面から中国を知ることができるイベントが用意されていました。例えば上海屈指の観光スポットである東方明珠(テレビ塔)や外灘と浦東が一望できる濱江大道、明代の庭園である豫園、それに隣接する道教の建物である城隍廟の見学、1泊2日の杭州ツアーなどがありました。さらに文化体験として“面塑”(もち米の粉を練って作る人形)や木の箸作りにチャレンジし、上海市民の生活を体験するということで太極拳や餃子作りもありました。
中国は世界トップレベルのデジタル社会で、現在では紙幣はほぼ使われず、決済はすべてスマホアプリのWeChatPayやAlipayで行います。学生たちは現地での生活に慣れてくるとこれらのアプリを使って地下鉄やタクシーに乗り、上海市内を探検したようです。
今回は我々のほかにイラクから11人、スペインから17人の大学生が参加しました。中国語と英語を介してのコミュニケーションは日本ではなかなか体験することがないため学生にとっては新鮮であり、中国語の授業を通じてすぐに打ち解け、夜は部屋に集まって異文化交流を楽しんでいました。イラク、スペインの学生はみな英語を流暢に話すので、英語の重要性も身を以て感じたようです。
8月23日の午後は、特別イベントとして上海立信会計金融学院外国語学院日本語専攻の学生との交流会を開催しました。上海立信会計金融学院は「中国現代会計の父」といわれる潘序倫氏が私財を投じて1928年に創設し(奇しくも本学と同じ創立年)、会計学、金融学に強い人材を育成しています。日中2人ずつ4人のグループで、日中両言語を使って1時間の交流を楽しみました。
8月25日の午前は、参加者全員が2週間のキャンプで得たことや上海に対する感想について中国語でスピーチをし、閉幕式では3国の学生代表が主催者である上海外国語大学のスタッフに謝意を表し、今後もお互いに連絡を取り合おうと述べていました。
上海も連日30度を越す猛暑で、2人がコロナ陽性となり、体調を崩した学生も数名いましたが、8月26日夕方、全員無事帰国しました。参加者全員にとって忘れがたい2023年の夏となりました。