キャリア教育関連科目「キャリア講座C」
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社会労務士事務所オフィス田中
代表 特定社会保険労務士
田中 喬之 様
講演日:2024年5月1日
インタビュー
- 社労士になろうと思ったきっかけを教えてください
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民間資格であるメンタル?ヘルスマネジメントに興味を持ったことが発端です。
当時は社労士についてまったく知らず、メンタル?ヘルスマネジメントについて調べていく中で社労士の仕事を知りました。労働者の職場環境の改善はメンタルヘルスにつながる部分があるため、「自分がやりたいことだ」「自分に向いている」と感じました。
当時は36歳で営業の仕事をしていたため、未経験で雇ってくれるところなどないと考え、資格取得を目指すようになりました。
- 社労士の魅力?やりがいを教えてください
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会社によって色んな人がいるため課題も様々で、正解が無いところが難しくもあり面白いです。状況や環境によって正解が変わってくるので、このような仕事はAIにはできないと考えています。
仕事をする時には、相手の話をしっかり聞いてまずは相手を知ること、意図を汲むことを大切にしています。経営者の方のパートナーのような存在として、変に知ったかぶりせずスピーディーな対応も心掛けています。
お客様から「職員が活き活きと働けるようになった」と感謝された時にはとても達成感があります。r
今までは会社のルールの中でいかに従業員を管理するかという点に注力していましたが、今後多様化していく世の中に合わせて、我々も考え方を変えていく必要があると考えています。最善の方法をお客様と一緒に考えていくことで、さらにより良い環境作りができるのではないかという可能性にワクワクしています。
- 独立した当時の話を教えてください
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実は独立することはまったく考えていませんでした。参謀のような二番手が良いと思っていたのですが、事務所勤めの際にお世話になっていた人が独立したことや、周りからの後押しもあって独立に至りました。
事務所勤めの時に担当していた顧客が20社ほどついてきてくれたのですが、お客様から紹介していただくこともあり、今では当時の既存客より新規顧客の方が増えています。
また、独立したことで時間を気にせず自由に働ける上に、自身の頑張りが直で返ってくるというメリットもあります。
- どのような人が社労士に向いていると思いますか
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社労士にも様々なタイプがいるため一概には言えませんが、個人的には人と関わることが好きな人だと思っています。数字を取り扱う仕事なので、数字を見るのが好きな人、几帳面で事務仕事が得意な人も向いていると思います。
資格取得に向けた勉強に関して言うと、私は10ヶ月間、平日は営業の仕事をしながら週末に15~16時間勉強していました。そういった意味でも、我慢強いというのも大事なポイントだと思います。
- 本日の講演で学生に一番伝えたかったことは何でしょうか
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今回大東商工会議所からお声掛けいただき、学生の皆さんに私自身の経験や「考えること」の重要性を伝えたいと考えました。
社労士はとてもやりがいのある仕事で、活躍の場が広がっているため将来性があります。
これから社労士を目指したいと考えている学生の方は、資格試験に合格することをゴールにせず、ぜひ頑張ってください。