理事長
書名 | 著編者 | 推薦文 | |
---|---|---|---|
吉岡征四郎 | 新編?石光真清の手記(全4巻) | 石光真清 | 明治元年、熊本藩士の家に生まれた主人公はエリート軍人になる道を踏み外し大陸で諜報活動に従事する。日露戦争、シベリア出兵などの渦中で波乱万丈の人生を送り、昭和17年75歳で失意のうちに死んだ。森鴎外や田中義一などの多くの歴史上の人物が肉声で登場し、近代日本の光と影を映し出すノンフィクション。日本の近代を追体験できる面白くてためになる本。 |
第1巻 城下の人 | |||
第2巻 曠野の花 | |||
第3巻 望郷の歌 | |||
第4巻 誰のために | |||
吉岡征四郎 | 暗黒日記(全3巻) | 清沢洌 | リベラリストで真の愛国者というべきジャーナリストの太平洋戦争時の戦中日記。非合理?狂信的な精神論が国中を支配した時代にあって、一貫して理性的な論陣を張った著者は、当局から執筆を禁止され、やむにやまれぬ思いを日記に認めた。ネット社会の同調圧力と集団ヒステリーが蔓延する今日、理性と正気を保つためにはまさに好適の本と言うべきか。 |
吉岡征四郎 | 兵士シュヴェイクの冒険(全4巻) | ハシェク | 第一次大戦にオーストリー?ハンガリー帝国に駆り出されたチェコの兵士が、あらゆる権威と権力に徹底して従順に抵抗する。民衆のしたたかな抵抗精神をかくも見事に描き切った作品は類を見ない。哄笑してやがてやるせない気持ちが残るのはなぜか。いつの時代も国家は民衆を守らないからか。 |
国際学部
国際学科
推薦教員 | 書名 | 著編者 | 推薦文 |
---|---|---|---|
北野雄士 | 精霊の守り人 | 上橋菜穂子 | 「精霊の守り人」となった王子チャグムと偶然チャグムを助けた女用心棒バルサの抗いがたい運命と成長の物語を堪能しよう。 |
曽我千亜紀 | ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー | ブレイディみかこ | イギリスに住む著者とその中学生の息子の、様々な問題にぶつかり答えを模索する姿に、笑って、泣いて、考えさせられます。 |
スポーツ健康学部
スポーツ健康学科
推薦教員 | 書名 | 著編者 | 推薦文 |
---|---|---|---|
中西康人 | リカバリーの科学 : スポーツパフォーマンス向上のための最新情報 | Christophe Hausswirth, I?igo Mujika |
スポーツにおけるリカバリーについて科学的に評価し、スポーツ競技を行う人にとって有用であると考えるため。 |
宮本忠吉 | からだの知恵 : この不思議なはたらき | W. B. キャノン | 1932年に 生体恒常性(ホメオスタシスhomeostasis)という生物学上の重要な概念が本書の中で提唱されました。そこに書かれた『生命の原理 』に関する内容は生命科学が著しく発展した現在でも尚、私たちに新鮮な驚きと、感動をもたらしてくれます。文系理系を問わず、多くの学生に是非読んでもらいたい一冊です。 |
経営学部
経営学科
推薦教員 | 書名 | 著編者 | 推薦文 |
---|---|---|---|
石坂秀幸 | 百円の男ダイソー矢野博丈 | 大下英治 | 100円ショップのダイソーの社長の名前は矢野博丈、でも生まれた時の名は栗原五郎。100円ショップトップ企業のダイソーの戦略については、いろんなメディアで取り上げされている。この栗原五郎が、矢野博丈になり、今を築くには、その壮絶な半生があった。 のちに医師など優秀な兄弟もいる8人兄弟の末っ子として中国で生まれた。高校ではボクシングに熱中しオリンピックの強化選手に選ばれたり、大学時代は東京でのバナナのたたき売り、紙くず回収業を行い、婿入り結婚して広島に帰っての魚の養殖、そして借金を背負って夜逃げ、東京での百科事典の訪問販売、再度の紙くず回収業、またまた故郷に帰り何故か金持ち夫婦への夫婦そろって養子入り、など、波乱万丈の半生を送った。そのあとにやっとダイソーの源流にたどりつく。 ゼミではダイソーの経営戦略について取り上げているが、この矢野博丈の創業者として持っている共通的な資質(ニトリの似鳥昭雄、ユニクロの柳井など)と、共通していない矢野博丈だけが持っているものは何であろうか。という視点で是非読んでもらいたい。 |
土屋 佑介 | ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか | ピアーズ?スティール | 「なぜ自分は、片付けるべき課題を先延ばしにするのか?」この疑問に答える方程式、すでにありました。 |
商学科
推薦教員 | 書名 | 著編者 | 推薦文 |
---|---|---|---|
石橋尚平 | ふるさとって呼んでもいいですか : 6歳で「移民」になった私の物語 | ナディ | 父の出稼ぎに伴い、家族5人でイランから日本に来た6歳の少女の自伝。素直な文体と周りの人の優しさに感動します。 |
浜崎章洋 | 奴隷船の世界史 | 布留川正博 | 約400年間、1000万人がアフリカから主に中南米に「奴隷という商品」として輸出された奴隷貿易、奴隷制について詳しく書かれています。現在、奴隷制は多くの国で廃止されていますが、貧しい国々の貧しい人々は、いまも奴隷と同じような境遇です。歴史から現在、未来を学ぶ秀逸の一冊です。 |
経済学部
経済学科
推薦教員 | 書名 | 著編者 | 推薦文 |
---|---|---|---|
米田昇平 | 未来への大分岐 : 資本主義の終わりか、人間の終焉か? | マルクス?ガブリエル, マイケル?ハート, ポール?メイソン著, 斎藤幸平編 |
日本の若き俊英が、環境問題を軸に世界の危機をめぐって3人の注目の知性と切り結んだ刺激的な本。なんとか読み通してほしい。 |
国際経済学科
推薦教員 | 書名 | 著編者 | 推薦文 |
---|---|---|---|
喜多見洋 | 祖父の戦争 | 早坂隆 | 戦争に行かされた祖父の体験をルポ?ライターである著者がまとめている。戦争したらダメだなということを身にしみて感じる本。 |
デザイン工学部
情報システム学科
推薦教員 | 書名 | 著編者 | 推薦文 |
---|---|---|---|
高橋徹 | HUMAN+MACHINE : 人間+マシン : AI時代の8つの融合スキル | ポール?R?ドーアティ, H?ジェームズ?ウィルソン | AIが世の中に浸透する将来に向け、働き方と生き方を考えるために本書をお勧めします。 |
大垣斉 | カフェパウゼで法学を : 対話で見つける「学び方」 | 横田明美 | 大学で学ぶとはどういうことか、どう学ぶのか。 高校までの勉強とはどう違うのか。 法学分野を基に書かれているがすべての学部の学生の参考になる一冊。 |
建築?環境デザイン学科
推薦教員 | 書名 | 著編者 | 推薦文 |
---|---|---|---|
堤展子 | 風土 : 人間学的考察 | 和辻哲郎 | 存在は時間に先立つ風土から生まれるとの観点から、風土が実際にどういう形で人間の存在形成に関わっているかを論じています。 |
環境理工学科
推薦教員 | 書名 | 著編者 | 推薦文 |
---|---|---|---|
堀越亮 | ネコ学入門 : 猫言語?幼猫体験?尿スプレー | クレア?ベサント | この本を読んで、みなさんもネコを飼いませんか? |
堀越亮 | ネコ?かわいい殺し屋 : 生態系への影響を科学する | ピーター?P?マラ, クリス?サンテラ |
この本を読んでも、みなさんはネコを飼いますか? |
花田眞理子 | 気候危機 | 山本良一 | 「温暖化地獄」で人類に警鐘を鳴らした著者の最新刊。科学的なデータが示す現実の地球環境の危機的状況に手をこまねく首脳たちに対して、若者たちが起こしたアクションとは。大学生が気候危機を自分事としてとらえるための情報が満載です。 |
花田眞理子 | センス?オブ?ワンダー | レイチェル?カーソン | 「沈黙の春」の著者が小さな甥っ子とともに自然の中に身を置くとき、自然は子供にも大人にも感動という素晴らしい贈り物を用意してくれていました。美しい写真と文章とともに、あなたも著者の感動を追体験しましょう。 |
工学部
機械工学科
推薦教員 | 書名 | 著編者 | 推薦文 |
---|---|---|---|
土井正好 | 坂の上の雲(全8巻) | 司馬遼太郎 | 明治の開国以来、アジアの小国であった日本が欧米列強に追いつくまでの時代背景と人間ドラマが描かれています。この繁栄が次なる滅亡へと繋がる皮肉も含まれます。 |
交通機械工学科
推薦教員 | 書名 | 著編者 | 推薦文 |
---|---|---|---|
坂本正実 | 自動車工学の基礎理論 : エンジン?シャシー?走行性能 | 林義正 | 自動車のエンジンや走行性能等のアレコレをなぜ?どうして?を解りやすく解説。 授業の材料力学、機械工学、流体力学、熱力学が、なぜ必要なのかが理解できるし、興味が湧くと思います。 |
入澤毅 | 京セラフィロソフィ | 稲盛和夫 | 京セラを経営するに際して、経営者としての理念をまとめられたものですが、人として生きる上での指針となることが多く参考になります。また、企業に勤める上での指針となります。 |
入澤毅 | タングステンおじさん : 化学と過ごした私の少年時代 | オリヴァー?サックス | タングステンこそ理想の金属と考え、根拠を説明するおじさんですが、その根本は科学の分野の中の化学を中心に不思議を教えてくれています。科学に関する多くの知識を伝えてくれ、科学に興味を持たせてくれます。 |
都市創造工学科
推薦教員 | 書名 | 著編者 | 推薦文 |
---|---|---|---|
水谷夏樹 | 読みたいことを、書けばいい。 : 人生が変わるシンプルな文章術 | 田中泰延 | ガツンと人の心に届く文章を書くにはどうしたらいいか? そんな思いでこの本を手にとりましたけど、そうしたことはまったく書いてませんでした。残念。 それでも文章を書くときに、自分が読みたい、おもしろいと思ったものを書くことは大事なことなんだなというのはわかりました。 履歴書の書き方も載ってますけど、ちょっと真似するのは難しいかもしれない。でも一見の価値はあると思います。 最後に書いてある、「するか、しないかの選択の中で、『する』という方を選んだ。」という、著者の言葉は重たく、私もそうありたいと強く思いました。この最後の一文を読むだけでも、この本を読み進める価値はあると思います。ぜひ。 |
電気電子情報工学科
推薦教員 | 書名 | 著編者 | 推薦文 |
---|---|---|---|
部谷学 | よくわかる電磁気学 | 前野昌弘 | 授業では微分、積分をあまり使わずに数式を扱っています。微分、積分を使って電磁気学の知識を学ぶことができます。さらに、説明が直感的で分かりやすいと思います。 |
入江満 | 統計学が最強の学問である | 西内啓 | AI(人工知能)を支える機械学習やディープラーニングを活用するためには統計学に関する知見が重要です。実用例をもとに統計学の本質が学べます。 |
入江満 | Factfulness : 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 | ハンス?ロスリング, オーラ?ロスリング, アンナ?ロスリング?ロンランド | 自分の持っている常識を疑い、論理的な考え方をトレーニングすることができます。”学校では教えてくれない世界の教養”を学べます。 |
入江満 | 生きるぼくら | 原田マハ | 主人公24歳。学生生活や就職活動、社会への参加で壁にぶつかった時や少し疲れた時に”生きる力”を与えてくれると思います。 |
全学教育機構
推薦教員 | 書名 | 著編者 | 推薦文 |
---|---|---|---|
谷田信一 | 大学改革の迷走 | 佐藤郁哉 | ここ10年以上にわたって文部科学省により金科玉条のように押し付けられてきている大学「改革」の処方箋とされる和風「シラバス」や和製「PDCA」が日本の大学をいかに疲弊させているかを大学教育を受ける当事者である学生諸君にも知って考えてもらいたいから。 |
谷田信一 | 世界が称賛!「すごい日本人」 | 「ニッポン再発見」倶楽部 | 杉原千畝、葛飾北斎、塙保己一など、世界でも称賛されている日本人が50人、紹介されています。学生諸君も、それらの先人の生き方の中から、きっと自分の生き方のヒント を得られるでしょう。 |
遠藤友樹 | 文系でもよくわかる世界の仕組みを物理学で知る | 松原隆彦 | 日常に使われている物理学が「縦書き」で分かり易く説明されています。数式は殆ど出てきません。金融や経済で物理学が使われているなど、一見すると意外なことも知ることが出来ます。 |